よく噛む
食事をするとき、よく噛んでますか?
普段何気なく噛んでいることが、実は全身の健康と深く関わりのあるとても大切な動きなのです。
現在は一度の食事で噛む回数はおよそ600回程度といわれています。
およそ80年前は1,400回噛んでいるという研究データがあります。
こんなに減ってしまった原因は、柔らかくて美味しいものが増え、噛まないでも食べられる食事内容が増えたからだといわれています。
よく噛むことの効果
よく噛むことで次のような効果が期待できます。
・唾液が充分出ることで、消化が良くなる
・唾液が充分出ることで、むし歯になりにくくなる
・顎が強くなり噛む力がアップする
・顔のラインが引き締まり、表情が豊かになる
・脳内の血流がよくなることで学習能力が高まり、認知症の予防につながる
・肥満、生活習慣病の予防につながる
よく噛むための工夫とは
1、一口の量を減らす
一口の量をいつもより少なくすることで噛む回数が多くなり、食事の時間も長くなります。
2、噛みごたえのある食品をプラスする
食事の中で1品噛みごたえのあるものをプラスしましょう。
おやつをドライフルーツやナッツ類にするのも良いでしょう。
3、具材の料理方法を工夫する
料理をする際、具材を大きめに切ると噛む回数が多くなります。
わざといつもより大きめに切り、よく噛まないと食べられないようにするのも良いでしょう。
ただし、小さいお子さんや咀嚼力が低下しているご高齢の方は丸呑みすると大変危険なので、注意をしてください。
4、ガムを噛む
1回の食事で噛む回数は、およそ600回ですが、ガムは10分間でおよそ550回も噛んでいるそうです。
ただし、むし歯の心配もあります。
時間を決めたり、キシリトールガムを毎食後に噛むのも有効です。
歯や歯茎に異常があったら
歯や歯茎に異常があるとうまく噛めないだけでなく、放置すると歯を失うこともあります。
がまんせず、できるだけ早く治療をしましょう!