歯が抜けた!! 折れた!!
転んで歯をぶつけて抜けてしまった!! 歯が折れてしまった!!
何らかの事故や震災に巻き込まれてしまい、思わぬけがをしてしまうかもしれません。
その時はどうしたら良いのでしょう?
歯が抜けた!!
歯が抜けてしまったときはできるだけ早く歯科医院に行って下さい。
理想的には30分以内と言われています。
早ければ早い程、歯を元の位置に戻すこと(再植)ができるかもしれません。
歯は歯根膜という組織でアゴの骨(歯槽骨)とつながっています。
時間が経ってしまうと歯根膜が再生しにくくなってしまい、歯槽骨と再度つながることができなくなってしまいます。
また、乾燥は大敵です。
乾燥してしまうと歯根膜の組織が死んでしまい、再植ができなくなってしまいます。
現在、釧路市内の小学校には保健室に専用の液が入った容器が完備されています。
もしも学校で歯が抜けてしまったら速やかにこの容器に入れましょう。
残念ながら無い場合は、乾燥させないようにしましょう。
牛乳があれば、容器に入れて持って行きましょう。
最悪何も無ければ、口の中に含んで下さい。
ただし間違って飲み込まないようにして下さいね。
汚れてしまったからといってゴシゴシ洗ったり、消毒してしまうと歯根膜の組織が死んでしまうかもしれません。
かるく水で10〜20秒すすぐだけにして下さい。
根の表面には歯根膜が付いていますので、直接触ってしまうと組織を壊してしまいます。
根の部分は触らずに歯の頭の方を持ちましょう。
歯根膜が死なずに残っていると再生する可能性が高くなります。
歯科医院には「歯が抜けて○分経過しています」と告げてください。
急患対応ですぐに処置をします。
歯が折れた(かけた)!!
歯が大きく折れて(かけて)しまい折れた場所が赤く見えて出血している。
これは歯の中の神経が出てしまっている状態です。
意外と痛みがあまり出ないこともありますが、長い時間放置していると神経が化膿してしまいます。
速やかに神経の治療をした方が良いでしょう。
折れた(かけた)部分が残っているときは、修復できることもあります。
抜けたときと同じく乾燥させないように保存し、一緒に持ってきて下さい。
かけた範囲が小さく神経までいっていない場合は、かけた部分を修復できます。
むし歯を取って詰めるのと同様にレジンというプラスチックに似た材料で修復します。
歯が抜けた!! 折れた!!
いずれも速やかな対応が大切です。
なるべく早く歯科医院に行きましょう。