噛み合わせ

 しっかりと噛めるということは丈夫な強い歯を持っているということです。

 むし歯や歯周病でグラグラした歯や歯並びの悪い歯ではしっかりと噛むことはできません。 

 また「噛む」ということは「歯」そのものの問題だけではなく「噛み合わせ」もとても重要なのです。

 

噛み合わせの異常

私たちのあごは関節や筋肉そして歯が助け合い絶妙なバランスで理想的な噛み合わせを作り出しています。

噛み合わせの異常が全身の健康に大きな影響を与えるということはテレビや雑誌でも取り上げられ、皆さんもよくご存じのことでしょう。

噛み合わせの異常があると様々な症状が起こります。

肩こり・頭痛・腰痛・手足のしびれ・あごの関節の痛み・不眠・めまい・疲労感などがあげられます。

何となくあれこれ体調が悪いという自覚症状があるのに、いろいろな診療科を受診して検査をしても原因となる病気が見つからないことがあります。

このような時は「噛み合わせの異常」を疑って歯科を受診してみると良いかもしれません。

身体の不快症状が歯やあごの痛みであれば誰でもすぐに歯科受診を思いつくでしょうが、現れている症状がそれ以外だとなかなかピンとこないところがこれらの症状の困ったところなのです。

 

噛み合わせをチェック

自分の噛み合わせを家庭でもチェックすることができます。

①鏡の前にまっすぐ立ちます。

②割り箸を横に挟むように軽く歯で噛みます。

③割り箸が水平にならず、どちらかに傾いているようなら噛み合わせが悪く、ゆがんでいることになります。

鏡に向かった時に、肩の高さが平行かどうかもチェックしましょう。

 

噛み合わせが悪い原因

 ①軟らかいものばかり食べている

 ②食事をよく噛んで食べていない

 ③片側の歯ばかり使って噛んでいる

 ④歯ぎしり・ほおづえ・うつぶせ寝等の習慣

 ⑤むし歯や歯周病で歯が抜けたまま放置していて歯並びが崩れている

 ⑥合わないブリッジや入れ歯を使っている

 ⑦あごや頭蓋骨のゆがみ・身体のゆがみ

 

噛み合わせは永久歯が生え揃うまでの間に形作られた結果なのです。

普段の生活では、左右の歯をバランスよく使い、1口30回以上噛むと良いでしょう。

 定期検診では噛み合わせもチェックしてもらいましょう。